segunda-feira, 10 de maio de 2010

ベンフィカ優勝!

世間様がチェルシーの優勝だぁ~、日本代表の発表だぁ~と騒いでいるところ、ヨーロッパの西の国でもリーグ・チャンンピオンが決まりました。

ベンフィカ!

私が仮にも9月に応援してきたチーム。優勝は嬉しい。
あのスタジアムにいた人たちが歓喜に包まれたかと思うと、頬がゆるむ。
ようつべには、ものすごい量の喜ぶ自分たちを撮った動画が溢れています。

こちらは選手たち。

リーグ最多得点、最少失点の文句なしだねぇ~。
おめでとう!
ルイ・コスタも喜んでいるだろうなぁ~。
しかし、ノリの良い曲だ。

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terça-feira, 19 de janeiro de 2010

Looking for Eric

この話はスペインにもポルトガルにも関係がないんだが、
機内で見た映画のこと。

"Looking for Eric"
このエリックとはカントナのことです。
人生どーしようもなくなってしまっている主人公の中年男性は、
カントナをヒーローと崇めているマンチェスター・ユナイテッドのファン。
ファンというよりはフットボール狂いございます。

話の内容はと言うと、機内のワインでフラフラの頭に訛りの強い英語にフランス語字幕というすさまじい環境で見ていたので、完璧には頭に入って来なかった。

しかし、なぜかカントナのプレー・シーン、ゴールシーンが映し出されると、目がかすむのです。涙ちょちょぎれ(古い!)。
これは不思議な現象でした。

カントナの名前を始めて聞いたのは、あのカンフー事件の時だった。
それから間もなく引退してしまい、私にとってはマラドーナと並ぶアクの強い伝説の選手でしかなかったのだから、自分でも、なぜ、泣いているのか不明であった。なんだか感動しているわけよ。そのサッカーのシーンにだけ。

ゴールが美しいから?
ファンの熱い思いが伝わってくるから?

もう一度、涙の原因を探るべく冷静に見てみたい映画なのに、日本ではDVDにもなってない。
日本では、いつこういう風にサッカーが人生にかかわってくる映画が撮られるのかなぁ~。

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quinta-feira, 12 de novembro de 2009

ルームメイト

今回の私の旅は終わりの4泊が一人旅だった。
友人が空港に向かうタクシーに便乗し、ひとり、格安ペンションにチェックイン。
でも、朝早すぎて当然、部屋には入れず。

坂道を登ったり降りたりしてポルトの街を歩き回り、さすがに疲れて安宿に戻った。
この安宿が、実に久しぶりな感じ。建物に入るとフロントは2階への矢印。いきなり荷物を持って階段を昇っていく。その先には人ひとりがようやく立てるようなフロント。奥には大きく開いた窓に向かって朝食を食べるスペースがある。外のテラスにもテーブルは出ている。お天気もいいし感じがいい。安い宿は、こういうところが感じが良い場合が多い。

そして、部屋は、私の場合は幸いにもさらにひとつ階段を上がったところだった。しかも、フロントのおばさん(たぶん、年齢は変わらないってところか)が私が重いとへーこらしている荷物をガシと持って上がってくれた。

開けにくい鍵(もちろん、オートロックではない)を彼女は簡単に操作(^^; して、扉をあける。

「あらー、暑いわね。窓を開けましょう」
と部屋の奥にあった窓をあけてくれる。途端に、わー、きゃーと子供たちのすさまじい声。

「学校なのよ」
なんと、ペンションの横が学校だった。外から見ているだけではさっぱりわからない。このペンションもレジデンシャルと言っているくらいなので、元は普通の住宅だったはず。

荷物を適当な場所においておばさんは、「じゃあね」と出ていった。

歩きくたびれていた私はベットに腰を下ろす。

こういう古くて狭い宿は久しぶりだな。バストイレも見るまでもないだろうが一応、チェック。
思ったとおり、小柄で良かったと思うタイプである。

でも、なんだか、うーん、落ち着かないぞ、この雰囲気。
久々にこういう部屋だからか・・・。

違う。

誰かいる?
私以外に誰かがいるかもね・・・・。

私ってあんなにきっちりと運動靴を脱いだかしら・・・。

さーて、困った。
私は霊感が強いほうではない。どちらかと言うとない。

それでも、感じる。
女の子だよな。

参ったー。
えーい、もう一度、街歩きをして来よう。
疲れて気のせいかもしれない。

しかし、夜、帰ってきても同じだった。

怖い。でも、なんというか悲しい気分でもある。

古い歴史のある街の古い建物。目の前は広場。
数え切れない人たちの人生が通り過ぎていった。
こういうこともあるかもしれない。

あー、私はぐっすり眠れれば良い。

「どなたさまか存じませんか、私をゆっくり休ませください。
あなたもゆっくりしてください。おやすみ」

結果、爆睡した私。

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segunda-feira, 9 de novembro de 2009

風景

旅に出るのに丸っきり予備知識なしに行ったことはない。

ある程度の知識(通貨とかお天気とか見所とか)とイメージを持って出かける。それも、近年、だんだんと行き当たりばったりになりつつある。ひとつには、自分の記憶力の低下のせいかな。集中力とも言う。ガイドブックで地図を見ていても記憶に残っていないのだから、そういうことに時間を割くのは無駄なのだ。現地に行ってホテルにチェックインして位置関係を確認する、これが今のところベストだ。

ただイメージというのは、そこの地の写真を見ていても見ていなくてもある程度持って旅に出ている。だから、行って、あれ?と思ったりする。今回の旅がそれだったかもしれない。大きな「あれ?」ではないんだけど。

ヨーロッパというと石畳、ひしめき合って立っている古い建物と言う典型的なイメージを抱いたりする単細胞なのだが、オヴィエド、レオン、サンチアゴ・デ・コンポステーラとスペインの北部を旅してみると・・・

教会は立派である。格調高くステンドグラスも素晴らしい。が、しかし、案外古い町並みが無いように思った。シャッターを押したいを思わなかった。私の目がボケていたのかもしれない。でも、スペイン内戦の結果、古い建物が破壊されてしまったのだろうかと想像している。帰ってきてから、WIKIで調べた。

ウィキなのでどの程度正確な情報かわからないけど、この記事からも激しい戦いの地であったことがわかる。

ちょっとがっかりな北スペインの光景だったものだから、ポルトに着いた時は「わー、すごい、古い、急な坂道、洗濯物、細い路地」と大興奮。 こういうパターン化したことに感動する自分もどうかと思うけれど、いいなぁ~と思うものは、いかに観光地的であろうと良いのだ。旅情である。

Ps

ところが、はい、こちらの写真です。
パラボナアンテナの山!でございます。時代を象徴している写真と言えばそのとおりなんだけど、ちょっと脱力であった。

旅人の勝手な思いだとはわかっている。
それぞれの町に人々が生活していて、みんな便利で快適な生活を望むのは私と同じなのだ。パラボナが異常に多いのは普通のテレビが見えにくい環境なのかもしれない。パラボナがなければ、ワールドカップ予選で一喜一憂することも出来ないのだろう。

ポルトは思ってもいなかったことなんだけれど、案外、おしゃれなところがあって、今時のカフェが結構、あった。見栄えの良いギャルソンがにこやかにサービスをしてくれる。それはそれで非常に快適だった。ご飯も美味しかった。でも、こういう店がどんどん増え続けたらどうなるんだろう。どこの町に行っても同じような雰囲気になってします。表参道と変わらぬのでは外国に行く楽しみが減る。

世界が狭くなったと旅人に思わせた最初のブランドはマクドナルドではないかと思うが、米国発のものが世界を席巻するのと逆方向に、ヨーロッパブランドのお店が日本にも入ってきていると、これも「あぁ~、同じ」で異文化に出会っている感じがしなくなる。

あぁ~、複雑である。

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segunda-feira, 26 de outubro de 2009

顎の力

ヨーロッパ国内の移動は時間が短くても軽食が出る。
今日的には、出るところもあると言うのが正確な言い方だが、かつてはワインのミニ・ボトルまで出て感動した記憶がある。

最近は固いパンのサンドイッチと飲み物ぐらいが定番なのか・・・。

それでも、貧乏旅行者にとってはありがたい話。一食分、浮く。
しかし、ここに問題がある。

飛行時間が2時間ぐらいになると、機内乗務員はさっさと配って後ろまで行ったら、今度はゴミ袋を持って速攻回収に来る。私はまだ食べ終わっていない!もごもご・・・。3人並んでいたりすると私だけが食べ終わってない。それも、他の方々が綺麗さっぱり食べ終わっているのに、コーヒーは残っている、パンも半分も食べ終わってない・・・。大きな差だ。機内乗務員のお姉さんにチラリとにらまれる。

日ごろの私を知っている人は「うそ!」と言うはずである。私は日本では早食いの分類に入るから。
なぜ、みんなそんなに早く食べ終わるのだ!?

それで、今回、リスボンからパリの飛行機の中で隣の2名様(男性1、女性1)を観察してみることにした。もちろん、一生懸命食べながらである。

一番早く食べ終わったのは、キャリア・ウーマン風の女性。機内に入るなりセカセカと仕事をしていた人ですが、食べるのも早かった。何も残していない。そして、次が20代と見える男性。この人は私の横だったのでチラリと、しかし、鋭く観察させて頂いた。

わかりました・・・。
顎の力。
彼らは、私からすれば不可能な早さで顎を動かして、あの固いパンをパクパクと食べているのである。
カカカカカカ!!!!!

きっと2000年ぐらいに渡って、固い肉、固いパンを食べてきて顎力が発達したのだ。農耕民族、魚、柔なものを食べている日本人の私には出来ない技だ。

スポーツって顎の力が重要なんだよね。

Fernando1025

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sexta-feira, 23 de outubro de 2009

魔女の国

オビエド、レオン、サンチアゴ・デ・コンポステーラを旅行中に去年行ったアイルランドのケルト模様をたくさん発見。発見とは私自身の驚きなんだけど、なぜ?と言う問いにサンチアゴ・デ・コンポステーラのアクセサリー店のお姉さんが教えてくれた。

「このあたり(ガリシア地方)やアストリアス地方はアイルランドのケルトと同じ文化なのよ」と。

こんなことは行く前に調べておけよとは思うが、知らない方が新鮮な驚きがあって良いと言うことにしておこう。

1

又、アイルランドは妖精の国でのあるのだが、ここは妖精ならぬ魔法使いの国であった。
いたるところで「魔法使いのおばあさん」を発見。おみやげもの屋さんに魔女がたくさんいるなんて経験はしたことがなかった。これは、日本に帰ってきてから調べた。メイガと呼ばれる魔女で、このあたりの地方ではメイガにまつわる伝説がたくさんあるそうだ。

2

私の旅友は魔女人形を手に取りながら、どれを買おうかなぁと悩んでいる私を気味悪がっていたが、見ていると案外かわいいのである。魔女は魔除だし幸運を運んでくるのだと言う。この写真にあるような大きな魔女は日本に連れて帰れなかったが、魔女好きの友人へネイル・ケアをしている小さな魔女の置物、自宅用には少しかわいらしくデザインされた魔女の置物、私にはペンダントヘッドを買った。さらに、その店でサンチアゴ・デ・コンポステーラ名物、帆立貝、ステラ(星)のペンダントヘッドも買ってしまった。

うーん、なんか、魔女の魔法でお金を使わされた!?

もっと魔女。

3

4

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quinta-feira, 15 de outubro de 2009

ベンフィカ戦つづき

試合は激しいものだった。体の当りが激しくてぶつかり合う音が聞こえてくるのではないかと思ったほどだ。こんなところでは、うちのアツトクンはプレーできないと余計な心配をしてみる。選手たちは勇猛果敢なのだ。

ボールを持つ、ドリブルの体勢に入る。DFが詰めてくる。しかも2人。このまま突き進めば挟み撃ちだ、は、さ、み、うち~。
日本なら、たぶん、7割の選手はボールを後ろに戻すかパスという選択をすると思う。ところが、突進して行くのだ。牛か、おまえらぁ~。
こうなったら、ディフェンス側のファウルになるか、上手く行けば突破してチャンス到来である。ギリギリのせめぎあいだ。さらに、選手が転んでファウルにならないとサポーターが黙っちゃいない! 

私は難聴になるのではないかと真剣に心配していた。耳の横で大声出さないで、おじさーん! 前を見れば、前のおじさんは耳をふさいでいる。スタジアムで難聴になるって言うのは、マジであるのかもしれない。怖い!


Benfica6

ベンフィカの応援は、組織化された応援団があるのかどうか良くわからなかった。両ゴール裏に一塊の軍団はいたようで、お互いにチャントを交し合っていた。アウェイ・チームのサポーターはほんの少々であった。とにかく、スタジアム全体が熱気に包まれて大音響。歌やコールはゴール裏が中心になって全体的に広がっていく。もちろん、メインの人たちも歌ったりしている人の方が多い。しかし、それがない時でもヤジる、大きな声で感想を述べる、口笛をふく、ブーイングをする。静かな時間がない。

昔のテレビ放送はセリエAが中心だったから、あの応援の雰囲気、スタジアム全体がうぉーというなんとも言えない音に包まれている感じにあこがれていた。イタリアのスタジアム通いを続けるうちに、クルバに合わせて歌ったりしていない時にも常にほとんどの人の口が何かしら動いているから大声援に聞こえるのだとわかった。

中でも印象的だったのが、フィオレンティーナの試合を見た時のことだ。私の横にいた老婦人が、いまひとつ調子が出ないルイ・コスタの大ファンらしく、「おー、ルイ、ルイ、ルイ、あー、ちょっと違うわよ、ルイ、ルイ、あぁ~」ってな具合でずっと独り言で応援をしていたことだ。

そのルイ・コスタ縁のベンフィカの試合に話を戻すと、思いもよらぬことを体験した。隣の席のうるさいおやじが「う!、う!、う!」と言っているのが、最初は良くわからなかった。が、意図することに気がついた瞬間から、私の気分は最低レベルに落ち込んだ。話には聞いていたがアフリカ系選手に対する猿の鳴き声を真似ている。スタジアム全体から見れば少ないとは思うけれど、ひどすぎる。理解が出来ない。相手チーム、レイシオスにいるカメルーン出身のFW、Pouga選手に対するものだ。

隣の人に「やめて!」と言いたくなったが、そんなことを言ったところで何も変わらないだろう。私はそんなことをしている彼の顔を見ることも出来なかったが、何かを考えた末、猿の鳴き声を真似ているとは思えない。おそらく何も考えていない。

当の選手はピッチ上で挑発を受け(これは人種差別ではないけれど、心理作戦にまんまと嵌められたように見えた。主審も)カード2枚で27分に退場してしまった。退場する時もとなりのおやじは勝ち誇ったように「う!う!」である。毎試合、こんな仕打ちを受けながら試合をしているのだろうか。悲しい。それに、自分のチームにだってブラジル人だけどアフリカ系の選手がいるのだ。彼らは何を感じているのだろうか。


David_luiz_gol

はぁ~とテンションが下がる。試合も相手が一人減っているのに点が入りそうで入らない。少々、まわりもイラついている様子だ。しかし、ドラマは待っていた。前半のロスタイムに入ったところでフリーキック。アイマールが蹴ったボールがブラジル人、David Luisにドンピシャ。見事なヘディング・ゴールが決まった。私も立ち上がって喜ぶ!

David Luis君は私が練習中に目をつけた23番クンである。喜びでクリクリ頭が爆発している!(写真は言うまでもなくプロ(^^;)
まだ22歳なんだね。アツトが出ていたワールドユースでブラジル代表だったようだ。フル代表になれるようにがんばれ!

そしてハーフタイム。隣のおやじは家に帰ったようだ。恐妻家で何より(と勝手に決め付ける)。心底ほっとした。私の横にいる女性と前の席のおじさんはソシオのカードや代表のカードを見せ合ってひとしきりサッカーについて語らっている。

後半はさらに一名を退場に追い込み楽勝の展開。56分、75分、81分、89分に得点を重ねた。途中でアイマールもサビオラもお疲れ様の交代。おかげでヌーノ・ゴメスが見られた。相変わらず大きな目だ。こうなったら、ヌーノ・ゴメスの得点も見たいと思ったが、それは叶わず、5-0で試合は終わった。

Saviola

アイマールは今年30歳、サビオラは28歳になる。今までの注目のされかた、スペインのリーガで活躍していたことを考えると、ベンフィカでプレーをすると言うのは「都落ち」のような感じがする。いや、していた。でも、チームの中心選手としてサポーターの熱心な応援のもと、思うようにプレー出来ればそれで良いのかもしれない。必要とされるということが何よりのモチベーションになるはず。そして、活躍すれば代表への道も開ける。サッカー人生はまだまだ続くのだ。がんばれー。そうそう、サビオラうさぎは、体が小さいのに律儀にシャツをパンツの中に入れるから背番号30の下が欠けていた。

前のおじさんの「楽しかったか?」という声に、「楽しかったよ。ありがとう!」と返事してスタジアムを後にした。 4万3千人もの人が一斉に帰宅をするとどうなるのかなと思ったけれど、ある意味、予想どおり、たいした混雑もなく地下鉄に乗れた。これが、海外観戦、私の七不思議のひとつである。4万人だろうが5万人だろうが7万人だろうが、日産スタジアムや埼玉スタジアムからの帰路のように、道を歩くに歩けないなんてことになったことはない。

安全な地下鉄の中で、ふと見ると、試合帰りのお祖父さんと幼稚園ぐらいのお孫さんが腰掛けていた。男の子の膝の上にはベンフィカのマフラー。おじいさんが鷲の絵を指差して話している。男の子はお祖父さんの話が終わってもマフラーを大切そうに何度も何度も触っていた。

Girl

小さな手に握られた小さなマフラー。髪には赤い花。一人前のサポーターです!

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terça-feira, 13 de outubro de 2009

ベンフィカ戦 (26/09/09)

書きたいことから書くって決めて真っ先に思い浮かぶのがリスボンでのサッカー観戦って言うのも如何なものかですが、何しろ、ワールドカップ・ドイツ大会以来の海外サッカー観戦、楽しかった!

今回の旅行、2回週末があったので試合が見られれば2部でも3部でも面白いかなと思っていたのだが、運が良いことにリスボン滞在中にベンフィカの試合がホームと判明。後はキックオフ時間が気になる。日曜日の夜開催だと翌朝が早いのでちょっと躊躇するなと思っていた。ところが、さらに運が良いことに試合は土曜日の21時15分と決定。え? 21時15分!? 終わるのは11時過ぎだ。一応、女一人で地下鉄って大丈夫かなと不安になるが、ホテルの兄さんが「全然、問題ないよ」と一片も心配している様子がなかったのであっさりと行くことにした。

この旅行、レオンやサンチアゴ・デ・コンポステーラでは快適な涼しさの中、過ごしていた。ところが、サンチアゴ・デ・コンポステーラからバスで4時間移動しただけで、ポルトは真夏だった。さらに南下してリスボン。30度以上の直射日光の下では一日中で歩いているのはきつい。朝からウロウロした後、一度、ホテルに戻って水のペットボトル片手に新聞を一応チェック。6万人以上入るからチケットは楽勝だと思っていたら、チケットが4万は出ていると書いてあった。びっくり。対戦相手はリーグ中ほどに位置しているし、ベンフィカは現在2位。そんなに盛り上がる試合か? 夜21時15分なのに!

売り切れることはないと思いつつも、なるべくピッチに近い席を取りたいと思った私は、キックオフ4時間前にスタジアムに到着。窓口でチケットを手に入れて(鹿島で言うところのSS席が32ユーロ! イタリアのことを思うと涙が出るぐらいに安い)、スタジアムの目の前にあるリスボン一のショッピング・モールへ向かった。

そこで私が見たのは、ユニを着たりマフラーを巻いているベンフィカ・ファン軍団。家族連れ、男同士、彼女連れ・・・・。テレビでポルトの中継を見る人たち、食事(ビールやワイン付)をしている人たち。みんなの顔が試合前の期待感で高揚しているのがわかる。私も私のクラブの試合でないにも関わらず、うきうきとテンションが上がっていく。緊張もしてきた。

開門が2時間前と聞いていたのでスタジアムへ道路を渡って行ってみたら、まだ開いてなかった。1時間半前になってやっとゲートが開き、ゲート周辺になんとなくたむろっている人たちが、雄叫びを上げながら走り出した。その後に続く人たちは走ることはなかったけれど、トンネル(地下通路?)でガンガンと歌いだす。もー、このムード、たまりません!

Benfica0

このゲートはスタジアムの敷地の大外にあるので、スタジアムに入るにはもうひとつゲートを通過しなければならない。そこから見上げた風景がこれ。スタジアムに燦然と輝く鷲。かっこいいー! 鹿島にもこういうのが欲しいとと思いつつ、ここに鹿男ではちょっと気が抜けるかしらと想像してみる。

チケットは機械の読み取り式だった。なかなかスマートである。でも、この読み取りが上手くいかないらしくて時間がかかっている人もいた。私は一発で通れて良かった。

Benfica1

スタジアムは素晴らしかった。サッカー専用。ピッチが近い。すごいなぁ~とキョロキョロと感心しているうちに、子供たちが入場してきた。ピッチでゲームをするらしい。4つのコートに別れていたが、幼稚園ぐらいから小学3年ぐらいまでだろか。かわいいなぁ~。


Benfica2


Benfica3


良く見ていれば試合というよりはゲーム形式の練習。時々、プレーを止めてコーチが何かを言っているようだった。練習終了後は全員が一列に並んで観客席にご挨拶。ところが人数が多いから一列にならぶのも一苦労だ。まずはバックスタンドに挨拶して、メインには近くまで来て挨拶。その後は手を振りながら場内を一周していた。一人前の扱いにはにかみながらもどこか誇らしげな子供たち。この中から将来のルイ・コスタが生まれるのであろうか?


ベンフィカと言えばモーゼルとルイ・コスタのことしか思い浮かばなかった私は、それじゃいくらなんでもまずいだろうと、一応、旅に出る前にネットでチェックした。サビオラとアイマールがいる! こんなところにいたのか~。 ヌーノ・ゴメスもまだやっている!なんだか非常に懐かしい面子。帰国後、改めて調べたらこういう事情があったんだ


私が観戦した時点では2位につけており、しかもポルトは3位だからベンフィカのサポーターは気分が良い。しかも、大量点で勝っている。だから、4万を超えるファンが集まって来るのだ。うらやましい・・・。


Aimar


選手が練習の為、ピッチに出てくるとかなり多くの人たちが最前列まで降りてきた。近くで選手に声援を送ったり、じっと見ていたり。しかし、選手が近い。鹿島より近い感じだ。でも、何年もアイマールもサビオラも見ていない私は良くわからない。たぶん、これがアイマールとシャッターを押してみる。モニターで拡大して確認。ピンポン!大当たり。とすると、コンビを組んで背中を向けているのがサビオラか。

23ban


大きな選手の中で二人が小さいのが良くわかる。しかし、みんなでかいなぁ~。あの23番、背が高いくりくり頭は誰だろう。後で新聞でチェックしなければ。ポジションすらわからない。23番では。


選手も引き上げて行き、さー、そろそろ試合だ。席に戻ろう。
私の席にまわりは年間で買っている人がほとんどなのか皆さん、知り合いのようだ。私の右隣は初老の男性、左は30代と見える女性。このスタジアム、女性や子供連れが多くてJリーグと似ている。私の前にいる男女はたぶん、兄妹。妹の方が熱心な感じ。それとも、お兄ちゃんはクールなふりをしているのか・・・・などと考えていたら、ピッチの中、何かが舞っている。


Benfica4

凧? いきなり、隣のおじさんが私のカメラを指差して写真を撮れと言っている。「え? 何?」「アグイアだ!」と自分のマフラーの鷲を指差す。ほんもの?とバカなことを心の中でつぶやきながら、慌ててカメラを構えるが、そんなに即座に撮れるほど私の腕はない。ほぼ戻ってきたところからしか写っていなかった。雄雄しく舞っているチームのシンボルである鷲の姿に気分はさらに盛り上がっているようだが、鷲はいつまでも大きく空に羽ばたいていたいらしく、このように逃げ出そうと必死であった。


Benfica5

しかし、翼を広げている姿を人の顔と比較するとどれだけ大きいかわかる。鷲の姿に魅せられて写真を撮るネイチャー・フォトグラファーが多いのがわかるような気がした。

《つづく》

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segunda-feira, 12 de outubro de 2009

忘れないために

9月半ばから約2週間、オビエド、レオン、サンチアゴ・デ・コンポステーラ、ポルト、リスボンに旅行した。
帰国後ダラダラとしていたらすでに2週間。記憶が薄れていく~・・・・。

昨年は日を追って書いていったらアイルランドについてはほとんど書けなかったので、今回は思いつくままに書くことにしようっと。

と気合を入れる為にこの記事を書いた(^^;

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