orphant
自伝的作品『フェイブルマンズ』を監督したスピルバーグが、高齢の父親を亡くした時に「orphant」になったと感じたとインタビューで語っていた。その時、スピルバーグ監督は70歳を超えていた。お母さんが亡くなったのはその数年前なので、自分の人生の大半の時間に「両親」がいたということだ。
この話に70を過ぎて「孤児」はないだろうという意見も見たけれど、私は母が亡くなって「とうとう、みなしごになってしまった」と感じたので、スピルバーグの気持ちは分かる気がする。
自分を覆ってくれていた屋根がなくなってしまったような、寄る辺ない気持ちになった。
何かあれば親に相談していた子だったということはない。どちらかと言えば、何もかも自分で決めて親のアドバイスは聞かなかった。一緒に行動することもほとんどなかった。それでも、orphantなのだ。不思議だな。
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