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segunda-feira, 23 de julho de 2018

私のママは日本人…パパだったかな?

つい2日ほど前のことだ。

リサイクルショップでTシャツを見ていたら、
幼稚園児くらいの女の子が大人のTシャツを持って
試着室に入っていった。

ママが中にいるのかなと思ったら、
試着室のカーテンを開けて、
私に向かってニコっと笑うと「いらっしゃいませ」と言った。
中を見ると、シックなTシャツが鏡の前に立てかけてあった。

あまりにのかわいらしさにこちらの頬が緩んでしまう。

そうすると、「ママに似合うと思う」と、また、私に話しかけてきた。
おーそうかそうかと思いながら、
こういう時には何を言えばいいんだ!と
子育てしたことない私は焦る焦る!

お名前はなんていうの?とバカな質問をしてしまった。

「●×△子」と、答えてくれた。
さらに、続けて、
「ママはそこにいるの。ママは日本人」。

その女の子は、アフリカ系の血を引いていて、
クリクリの髪の毛を三つ編みにして
ツインテール?みたいにしていた。

そして、驚いたことに、「あ、パパだったかな」と言う。

私は意味が分からなかった。

ママは見るからに東洋人だから、
たとえば「パパはアメリカ人」とか
他の国の名前が出てくると思ったから。

私が不思議そうな顔をしたからかもしれない。

女の子は「おばちゃんの名前は?」と聞いたので
自分の名前を言うと、
私の名前と自分の名前を繰り返し話して
ニコニコしていた。

私も「名前がちょっと似てるよねー」とか、
また意味不明な対応…。

そうこうするうちに、
ママがやってきて私と女の子の会話は終わった。

私は買い物を済ませて電車に乗った。
そこで、ようやく、あっと思った。

私が質問もしないのに「ママは日本人」と言ったこと。

肌の色から、よく「なに人? どこの国?」と
聞かれているんだろう。
それで、お母さんに聞いたのかもしれない。

「日本人」という言葉は知っているから、
「日本人」と言うけれど、
幼稚園児くらいの子は「日本人」が何を指しているのか
おそらく、よく分かっていない。

だから、
「ママが日本人だったかな、パパだったかな」となったんだと思う。

小さな子どもに「ママは何人?とかパパはどこの国の人?」と
聞くことに意味があるのだろうか。

これは、すごく残酷なことではないか。
4才やそこらで、いちいち、
親が日本人と説明していかなければならないというのは
いったい、なんなんだろう。

好奇心があって質問するのかもしれない。
ただ、何も考えずに聞いているのかもしれない。

でも、他の子が聞かれないことを
あの女の子は質問されるのだ。
おそらく、しょっちゅう。

暗澹たる気持ちになった。

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