コートジボワール戦 試合終了後
「植物の気持ちが分かった」とは、友人の言葉。
試合中は屋根のおかげで濡れることはなかったが、
バスを待っている間、雨はひどくなるばかり。
植物のごとく、頭上から雨をザーザーと受けとめる。
なぜなら、スタジアムは傘の持ち込み禁止だからだ。
私は防水のパーカーは着ていたが、
これぐらい大丈夫と持っていたゴアテックスのパンツを履いていなかった。
不覚。
麻のパンツがぐっしょり。
重いぐらいだ。
運動靴は明日までに乾くだろうか。
バスの順番待ちをしている間、
私たちは何を話していたんだっけな。
寡黙だった。
2006年を思い出していた人が多かったんだろうな。
悪い予感、ネガティブ思考、
なんとでも言ってくれー。
何分待ったか覚えていないけど、
やっとバスに乗る順番が来た。
ぐしょ濡れでバスに乗りこむサポーター。
冷房がガンガンに効いている。
私は大胆にも車内でレインパンツに履き変えた。
風邪は避けたい。
明日はギリシャ戦が行われるナタウに向かうのだ。
こんなに盛りだくさんで、まだ3泊。
書かなかったけれど、スタジアムに入るまでも、
「ブラジルさん、ブラジルさん、おっとっとー」な出来事を満喫した。
本当にのんびりしている。
日本人だったら、スタジアムでの初戦は万全の体制で臨む。
不届き、失敗、許すまじ!ってことになりかねない。
しかし、ここでは予定どおり行かなくても大丈夫!と正々堂々としたものだ。
実際に多少、時間がかかったりするだけのことだ。
大きな問題ではない。
この精神がないとサッカーもダメなのね。
バスがショッピングセンターに着くと、トニーとアドリアーノ、
それに夜中の2時ぐらいだっていうのに、トニーの子どもも待っていた。
負けちゃったものだから、向こうもどういう顔をしていいのか分からないという顔をしている。
あ、それでも、
私「負けた」
トニー「負けたね!」ぐらいの会話はしたような記憶が…。
そして、ホテルに到着。
ずぶぬれの運動靴には新聞紙が最適。
ホテルのお兄さんにロビーにあった新聞紙を貰いつつ、
もっと欲しいとお願いした。
ところが、新聞紙がないと言う。ちょっと待ってと言ってどこかに行ってしまった。
しばらくして戻ってきた時、彼の手にはフキン(テーブルクロス)が!
新聞紙の在庫もなかったけど、これで役に立つ?というのだ。
優しいなぁ。
運動靴には使えないだろうが、その気持ちに感謝してありがたく頂いた。
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