プチ冒険 パート2
5対1で試合終了。果たしてスペインは立ち直れるのか。
それにしても、ロッベンのスピードは反則だ。
心も髪形も乱れているイケルちゃんを映すテレビカメラも反則だ。
さて、空港まで行かなければならない。
途中でバスを降りてしまったから、バス乗り場が分からないよー。
「S●番」という案内がところどころにあるが、肝心のS10がない。
まぁ、聞けばいいか。
んー、英語は通じない。英語が通じる人は情報を持っていない。
とりあえず、「あっち」と言われ、そちらに進む。
いや、怪しいポル語理解とジャスチャーから「あっち」と理解したわけだ。
しかし、それらしきバスはない。途中でまた確認する。
「あっち」。
何度か繰り返すが、みなさん同じ方向を指す。
後で考えれば、頭がまともに働いていなかったと思う。
帰りのバス乗り場を試合が始まる前に確認をしておくべきだっただろうし、
もう少しブラジル人の言うことを怪しんでみるとか、
自分を疑ってみるとか・・・。
気がつけば、ずいぶんとスタジアムから遠くまで歩いてきてしまった。
こんなに遠いはずはない・・・。
まだスタジアムから出てきた人たちが、それなり歩いている。
大半はブラジル人だが、明らかに私たち同様、途方に暮れている外国人もいる。
あ、空港と書いたバスが走っている。
方角は間違っていないようだが、どうやったらあのバスに乗れるんだ!?
そこで、今さらながらのように地図を拡げてみる。
もしかして、逆方向に歩いてしまったか。
空港の方角はこちらだが、空港行きのバスはスタジアムの反対側だったのか・・・。
なぜ、この地図をもっと早く見なかったのだろうか。
後の祭りとはこのこと。
しかし、悔やんでいる場合ではない。
とりあえず、スタジアム方面に戻ろうか。
しかし、日はとっぷりとくれ、人が減りつつある。
飛行機は22時10分発なので、十分に時間はあると言うものの・・・。
なんとかしないとなー。
何をするか。それは決断だ。
人影がまばらになってきた。
夜だ。
これ以上歩きまわるのは危険この上なし。
バスはあきらめよう。タクシーだ。
数は多くないが、タクシーは走っている。
どこなら、タクシーが停めやすいのか。
3人で手分けをしつつ、手を挙げる。
空車が来た。
あー、前で待っている人たちに乗られちゃった。
がっかりしていたら、乗ったのは日本人だった。
「ここで待ってたら、そのうち来ます!」
という心強い言葉をかけてもらった。
希望だ。
そして、「そのうち」ではなく、すぐにタクシーを拾えた。
3人で乗り込んだ瞬間、ドカーンとスコールがやってきた。
これを「最高についている」と思わずして、何を思う。
渋滞もなく空港に到着。
ゆっくり食事ができる時間もある。きょう、初めての食事だ。
そして、私はなんだか風邪をひきそうなぐらい汗をかいたので、
Tシャツを買って着替えることにした。
これを母へのおみやげにしよう。
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