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segunda-feira, 1 de agosto de 2011

チームワーク

チームワークという言葉は、私が物心ついた頃には、すでに日本語として定着していた。逆に、アメリカの企業では「チームワークを身につけよう!」というセミナーをしている。つまり、意識的に考えないと理解できない言葉であり行動なのだ。そのセミナーの話を聞いた時、私は、日本人には不要なことだと思ったことを覚えている。

でも、あまりにも当たり前だと思っていると、いつの間にかないがしろにされていることってないだろうか。
大げさにいえば、伝統の喪失か・・・。

先日、朝日新聞に岡崎選手の記事が出ていた。
朝日新聞に出ていた記事)。

その中で、岡崎が言っていた言葉。「開き直って自分から動き出すと、周りの選手が逆に献身的に自分のフォローをしてくれた。すると、ゴールチャンスが訪れ、2試合連続得点。結果が自然と転がり込んだ。周りの助けに頼るのではなく、周りの助けを呼び込んでいた」

チームワークというと、自分が他者を助けることばかりに目が言ってしまいがちだけど、助けてもらうということも大切なことなんだと思う。「助け合いの精神」などと言うと、それこそ死語という感じであるが、「持ちつ持たれつ」、「おたがい様」の精神なのだ。疲れている選手がいたら、そこをみんなでカバーをする。自分が疲れていたら疲れているよ!という信号を出して助けてもらう。決して一方通行じゃない。ジーコの精神、「献身」もそういうことなんだと思う。一度、助けられたら今度は自分が誰かを助けようと思う。助けがあれば、もうちょっとがんばろうと思う。

サッカーというのは、それがうまく行った時に実力プラス何かが出るスポーツなんだなと思う。なでしこの選手はだれがミスをしても気にしたそぶりも見せず、どんどんカバーに行っていた。

「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を通じて、ほんのわずかばかりの品を送り続けている。先日、お礼のハガキがきた。

「必ず豊かな三陸の海を取り戻します」

想像を絶する恐怖と苦しみを味わい、今なお、過酷な生活を強いられている人たちが前を向いている。「必ず」という言葉に強い決意が感じられる。人ってすごいな、私もがんばろう!と思う。わずかばかり、あっと言う間になくなってしまうであろう日用品を送っただけの小さな手助け。だけど、私自身は「勇気を持つ」という大きな手助けを貰ったと感じている。

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