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domingo, 7 de agosto de 2011

心整わずに・・・

100万部突破が確実だという長谷部誠選手の「心を整える。」を読んだ。

ゲリラ豪雨で喫茶店、いや、カフェに閉じ込められたおかげで読み終えた。

なるほど、帯に書いてあるとおり、「誰もが実践できるメンタル術!」である。難しそうなことは何一つない。
しかし、本当のところは、これは誰もが出来そう出来ないことなんだよ・・・と、いまさらながら昭和59年生まれというプロフィールに愕然とした年寄りは思った。(生年月日は西暦で書いてあるより衝撃が強いことがわかった・・・)

でも、この本が好感を持って読まれている理由は、自己啓発書だからではない。
メンタル術を実践しようとかしないとかではなく、長谷部誠の正直さが新鮮だからなんだと思う。

日本代表のすげぇ~サッカー選手が書いたというより、ごく普通の青年が日々思っていることや実践していることを書きとめた本、「隣の兄ちゃん」が語っているようなものである。

妙につっぱっているか、覚めた目で世の中を見たりしている人が多いと感じる昨今であるが、長谷部が書いていることを読むと、こういう男の子もいたんだ、良かった~とホッとする。長谷部より上の世代は特にそう思うはずだ。

日本代表やドイツでの生活で彼が感じていることは、誰もが感じている。
引っ込み思案だから、誰かに会うかと思うとホテルの部屋から廊下に出て行く時も緊張する・・・
あまりにも普通すぎて、長谷部!と妙に共感を覚えてしまった。新しい職場では、トイレに行くのも緊張をして時間を見計らったりする。おっかなそうな先輩には会いたくない・・・。

ちょっと強く意見を言っては「言いすぎた」、「上から目線だった」と気に病んだりしていることも、日々、誰にでもあることだ。

そんな長谷部が実践していることをウリにしている本。
実践していることは、それはそれで良しとしよう。
なにしろ、実践すべきことは、私には耳に痛いことばかり。
とりあえず、アロマでも買ってくるか・・・と一番、安直な方法だけを採用してみようかと思う。

鹿島のサポーターとしては、われらがウッチーのあこがれの兄貴の姿が読めて、妙に納得であった。

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