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terça-feira, 18 de maio de 2010

ことばの力 その2

歴史とはなんでしょうか。
過去の歴史から学べと良くいいますが、難しい。
歴史の見方、捉え方がわかってない気もするし、
教科書からは、生きている人々を感じられないからかもしれない。

過去のことを知るために文字で読むことも素晴らしいけれど、
俳優が言葉を声で伝えてくれるとどれだけ現実として感じることができるか、
そんなことを感じたのがこの動画だ。

Bill Moyers Journalのハワード・ジンとの対談。

特に3:55ぐらいから始まる部分。
女優のマリッサ・トメイがジェノーラ・ドリンジャーという女性が座り込みストライキの時に経験したことを再現している。
ハワード・ジンの娘が、マリッサが"Cowards! Cowards"と叫ぶところで鳥肌が立つほど感動したと言っていたと語っているけれど、同じ場所で私も震えた。

ジェノーラが拡声器を使って話したこと:

「労働者らは警察の車をひっくり返してバリケードを作った。自分たちに向かって投げつけられた火炎瓶を取りに走り、やつらに向かって投げ返した。
やつらは私をその場からどかそうとしていた。昔からある「女子供を守れ」ってやつよ。だから、私は言ってやった。「そっちこそどきな」。その時にわかった。今までは群集を前にして拡声器で話しかけたことなどなかった。でも、あいつらに言わなくてはならない。女たちも集まってきているってことを。私は警察のやつらに向かって言った。「弱虫! 弱虫! 武器を持っていない男たちの腹に撃ってみろ。子供たちの母親に撃ってみろ」 
あたりがしーんとなった。私は思った。「女たちが警官の列を突破できる」。群集の中にいる女たちに向かって言った。「警官の列を破って、こっちに来て。そして、夫や兄弟や叔父さんや恋人の側に立って」。
女性がひとり、前に出ようとがんばっているのがかろうじて見えた。警官が彼女のコートを後ろから掴んだ。彼女はかまわず、コートを脱ぎ捨てると、戦いが行われている場所にまっすぐに向かってきた。それがひきがねになって、男も女も続々と歩き出した。
戦いは終わりを告げた。まわりで見ているだけだった人たちが戦いの中心に集まってきて、警察側は撤退した。勝利の雄叫びがあがった」

ジェノーラはこの時、23歳。ゼネラル・モータースで働く女性。有名な活動家でもなかった。
女性に権利なんぞたいしてなかった時代なのだ。
一般の人々でも一致団結すれば歴史が動くことがわかる。

この動画で使われている"People Speak"はアマゾンで買えます。
まだ買ってないけど。

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