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segunda-feira, 30 de novembro de 2009

アメリカ史

以前から日本語訳が出ないかなぁ~と思っていたら、一月ほど前に新聞の書評に出ていたので早速購入した。たまには役に立つ書評欄だ。

ハワード・ジンの「学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史」。上巻が1492年から1901年まで。下巻が1901年から2006年まで。

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コロンブスのアメリカ発見と言う見方が欧州からの歴史観でしかないことはわかっていても、私のように「アメリカと言えば、自由、平等、民主主義の国」と洗脳されたんだか、勝手に思い込んだんだかわからないが、そういう年代のものに取ってみれば、全く新しいアメリカ史である。

アメリカの学校で教えないことを日本の中学や高校で教わるわけはないしね。

でも、この歴史書を読んでいて一番感じたことは、アメリカの政治家、企業という部分を日本と置き換えてみても、違和感がない部分が多いことだ。国家というものが出来上がると、どんな文化のもとに育とうと、人は同じことをするのだ。そう考えると、夢も希望も持てないように思う。

でも、下巻の最後の章に著者が書いているように、私たちは選択することが出来るのだ。アメリカの500年の歴史の中でも、常に勇気を持って抵抗する人々がいて、人々が選択することで世の中を動かしてきたことがわかる。

又、訳者があとがきに書いているように「アメリカの圧倒的な影響下にある、わたしたち日本人の心の目を覚ますパワーをも秘めている」と思う。

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