サッカー人生は続く
ワールドカップ予選、スペインは勝ち、日本までも勝った。なのにー、引き分けのブラジル。
あー、世論が厳しそうだねぇ~。ジョルジーニョ、がんばれ!
ブラジルのように自国は才能の宝庫だとファンが思うと監督やコーチを責めたくなるのが人の常なのかなぁ~。
選手と監督と試合内容、結果についていつもいろいろと思うことはあるのだが、ひとつの仕事現場だと思えば、「この人のためになら、もっとがんばろう!がんばれる!」と部下が思わないと良い仕事は出来ないのは事実だろうね。だから、そう思える人に出会う事、そう思って貰えることが大切。
チームワークで働く場合は特に、その気持ちを持てる人が多ければ多いほどプラスアルファが生まれるんじゃないかな。上司の為ではなくても同僚やチームメートのためでもね。
さて、唐突だが、
西村卓郎という選手のことを最近知った。
ポートランド・ティンバーズで隆行のチームメートになるかもしれないと言うことで本人のブログを見に行ってみた。
まず思ったことは、ずいぶん前からマメにブログを書き続けているなと・・・。それから、ネットで検索していろいろと読んでからやっと思い当たった。「サッカー批評」に連載されている「西村卓郎を巡る物語」の西村卓郎選手だったのだ。と言っても、サッカー批評も毎号、買っているわけではないし、顔も知らない選手のことなので、実話?小説もどき?よくわからん程度の感想しかもっていなかったが。
西村選手。興味深い選手である。プレーのひとつも見たことがないのに、こういうことを言うのはご本人にとってはあり得ない話だと思うが、ここはひとつミーハー人間のたわ言ってことで許されたし。
サッカーがしたくて浪人して大学に入ったあたりは奥ちゃんみたいだが、変り種と言えば変り種。書いている文章はすごく上手なわけではないと思うけれど、真面目で内省的。ノリが良いと言うのとは正反対。それもそのはずと言うのもおかしいが、彼のおじいさんは英文学者で翻訳者。ワイルドの翻訳などをなさっていたので、読んだことがある人も多いと思う。
サッカー批評の連載の著者である川本梅花氏のブログにこんな文章があった。西村選手が大学の同期だった小松和彦さんがドイツのクラブでプレーするために旅立った時に手渡した手紙の一文を紹介していた。
『自分が人生で大切だと考えていることは、成功ではなく、経験することだと思う。喜びや楽しさ、達成感など肯定的な経験ばかりできればいいけれど、ときには悔しさとか悲しさ、虚しさや失望感などを味わうこともあるだろう。むしろ、そうしたことの方が多い。ただ、そのときはマイナスと思える経験も、あとで思い返せばプラスに働くことが多いように思う。失敗やけがなども、自分が賢ければそこから学ぶことがたくさんあるだろう。それは、自分を変えるきっかけにすらなるかもしれない。無駄なことは何もない、むしろ、自分に起こる現実は必要性があって起きている、とすら自分は思う。自分もこの手紙に書いたことに恥じないように頑張る』
川本氏のブログはこちら。http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kbaika/article/45
私はヴィゴみたいな考え方をする人だなと思いながら読み始めて、「無駄はない」と言うところで、あっと思った。
私は以前の職場で自分よりずいぶんと若い人たちが人間関係や仕事内容にうんざりしている時に「どんなことでも経験していることに無駄はないよ。いつかきっと役に立つから。私は人生に無駄はないと思っている」と良く言っていた。それは、私自身の実感でもあったからだ。でも、自分が「もうイヤだ!」「もうダメだ!」と言うネガティブな渦の中にはまってしまうとそんな言葉は忘れてしまっていた。何のためにこんなことをしているのだ・・・、なぜ、こういうことになってしまったのだ・・・・と。
私よりずいぶんと若い西村選手にポンと頭を叩かれたような気持ちになり目が覚めた。
さらに、彼自身のブログにこんな言葉があった。
http://blog.livedoor.jp/nishimura_takurou/
「昔読んだ本の中にあった。「運命」は変えることはできないが、「運命」に遭遇した時の「自分の態度」だけは選ぶことができると!
今シーズンの結果は悔しいものだったが、「自分の態度」には後悔はない!
うまくいかない時間が多かった分、徹底的に自分と向き合うことができ、行動を起こし続けた結果、「手応え」だけは手元に残った。これを活かすも殺すも自分次第!今シーズンも「自分の態度」に責任を持ちたいと思う!」
(改行を変えています)
こういう人は応援したくなる。
ヴィゴも若い俳優に言っていた。しつこく続けることだ。あきらめずにやっていればチャンスが巡ってきた時に準備が出来ていると。
サッカーが好きなら、夢がかなっていないなら、体が動かなくなるまで続けて欲しい。
ポートランドは良いところだ。早く正式に契約を貰って活躍できることを祈っている。
« 今朝のこと | Main | シーズン序盤から »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 父の死、そして(2019.01.10)
- 私のママは日本人…パパだったかな?(2018.07.23)
- 夏の終わりに(2016.08.26)
- 罵り言葉や気合い入れ言葉(2016.02.25)
- 自転車レース初観戦(2013.11.02)
Recent Comments