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quarta-feira, 12 de novembro de 2008

自然

東京のような都会にも自然はある。

アスファルトの道路わきで雑草。
ゴミめがけて我が物顔に飛んでいるカラス。
ちゃんと東から上がってくる太陽。
冬になると星の数が増える夜空。
落ち葉に銀杏のニオイ。

自然はないとは言えないし自然を感じる。

しかし、コーマック・マッカーシーの「すべての美しい馬」を読み終わった今は、なんと言うか、それは人に優しいささやかな自然と感じる。

マッカーシーさんの文章はThe Roadの時と同様、文章のリズムが頭に入ってくるまでは、勘弁してくれーというぐらい読みづらい。でも、それを乗り越えると、よよよ・・・という感動がやってくる。

その感動は是非、がんばって読んで得ていただくことにして、ここでは自然の話。

真っ暗闇を歩き続ける
星を目印に歩く
自分の息の音しか聞こえない
人工物が何もないところにいる

そんな体験をしたことがない。
コワイと思う。
そういう自然の中で生きなくてはならないとは思わないけれど、自然の中にいて自然の強さ、つまり自分の力が及ばないものや、自然の中で生きること、死ぬことを見る人とは絶対に人生に対して違う考え方を持っているように思う。

そんなことを考えさせてくれる本だった。特徴ある文体で描写されていることもあり、漠然とイメージを膨らませて読み、それはそれで、おぉぉ~と感動もしたりしているのだけれど、何しろ、体験がない。限界を感じる。一人では怖いし、とても無理だとは思うけれど、一度、自然の中にポンと身を投げ出してみたい。

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