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domingo, 17 de fevereiro de 2008

ラスト、コーション

まず、なぜ、こんなタイトルにしてしまったんだろうか?
中国語の「色|戒」で良かったのではないだろうか?

まずラストと聞いてLustだと思う日本人がいったいどれだけいるのだろうか?
まして音にした時には「、」は完璧に表現できないのだ。
音だけ聞けば「最後の警告」と大半の人が思うのではないか。

私も予告編を見た時には「色|戒」という文字がとタイトルが結びつくまでに時間がかかった。
英語のタイトルをカタカナにしただけの日本題。

最近はそういう映画、歌のタイトルも多いことは多いし、ヘタな日本語にするより良い場合もある。
しかし・・・。

なぜだ?
中国語の「戒」は日本語の「戒(いましめ}と違う意味があるのかと思いWEB検索までしてしまった。
英語のCautionも引いた。

そして、アン・リー監督の言葉を見つけた。

以下、引用。

李安(アン・リー)監督は原題である「色、戒」の意味を解説する。一つは「自己の欲を戒めなさい」。もう一つは「色」が「人間が生きていく上で不可欠な“感情”」を、「戒」が「指輪を中国語で“戒指”と表現するように“誓い”」を表しているという。

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だったら、「色、戒」で問題はなかったのに。

アン・リー監督の作品を見るのは「ブロークバック・マウンテン」についで2作品目。
ともに「禁断の愛」を描いたもので、朝日新聞に出ていたアン・リー監督の言葉によると、「『ブロークバック~』は、失楽園に戻りたい男たちの愛に満ちた天国編。『ラスト~』は、男女の愛の汚さも描く地獄編」 だそうだ。

「ブロークバック・マウンテン」も「色、戒」も見た後、生き残っている人の心には何が残っているのだろうかと思った。「決して癒えることのない傷」を抱えたまま、人は生きていくのか、生きていかなければならないのか。

イニスが一人で生きていく姿にはジャックを間接的に死に追いやったかもしれない悔いがあったとしても、心にジャックに対する深い愛が残っていると感じられたので確かに監督の言うように天国編なのかもしれない。

しかし、自らの決断で、信じ愛していたワンを殺したイーは・・・。

んー、なんだか頭が痛くなってきた(^^;

愛とは違う話だが、ワンのファッションも見ごたえがあった。中国服姿も素敵だったけれど、帽子をかぶった洋服姿はオードリー・ヘップバーンを思い出した。褒めすぎ?
非常にスマートな、やせすぎと言っていいくらいの女優さんで、そのせいでか、おかげかわからないが、話題となっているラブ・シーンもそこそこの色気どまりか・・・と思わないでもなかった、しかし、中国服はあれぐらい痩せていないと着こなせないってことなのね。寸胴な着物の国でよかったよ(^^;

話が戻って・・・(支離滅裂だな)
「戒指」は誓いだと監督は言っているけれど、ブロークバック・マウンテンの最後のシーンは誓いだった。

"Jack, I swear-" he said, though Jack had never asked him to swear anything and was himself not the searing kind.

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