一ヶ月、または柳沢敦への想い
長い一ヶ月であった。
ヤナギの移籍希望を知ってからまだ一ヶ月しか経っていない。
この一ヶ月でいろんなことが身に沁みた。
その思いを書いてしまうことで何かが決着してしまうようでそれもイヤだと避けてきたけれど、書かないと前に進めないような気もする。ヴィゴはいろんな思いは無理に振り払うことはないと言うけれど、んー、書いたところで振り払えない気もする。ただ見つめることにはなる・・・かな。
以下、戯言。
ヤナギが移籍をしたがっていると聞いた時、それは"DON'T GO"にも書いたように、ただただ行って欲しくない気持ちだった。それは移籍反対と言う漢字四文字で表現できるような気持ちではなく。行くな、行っちゃいやだ~という、なんというか頭の中から出てくる気持ちではなく体の奥から出てくるような感情だった。いや、過去形ではない、そう、今だって、京都のヤナギを想像するしようとすると自動的に心の扉が閉じられる。
でも、いくら私がいやーーー!!!!と叫ぼうと、頭の片隅では行ってしまう可能性は高いと知っていたから、急遽、仙台にまで行った。最後の数試合、あんな使われ方をしてと思った人たちはいただろうけれど、一分でも二分でも鹿島のヤナギが見られることが嬉しかった。悲しい気持ちだったけれど、見られないままに終わってしまうファンを思えば、自分がその場にいられることは幸福なことだとも感じていた。
私のヤナギ好きを知っている人は、「これからは京都?」と言う。
そんなわけがないのだ。ヤナギを追って京都ファンになれるぐらいならどんなに楽なことかと思う。何の躊躇もなくレオを追いかけて、ロビーを追いかけて行ったように。
しかし、二人を追いかけて試合をテレビで見、現地に行ったりもしたけれど、そのチームを心から応援したかと言えば応援していたとは言えなかった。それは、ミランもブレシアも私の家族ではなかったからだ。心のチームとは言えなかったからだ。
ジーコが選手、スタッフ、サポーターはひとつの家族だと言っていると知った時、おかしなことを言う人だなぁ~と思った。ぴんと来なかったのだ。それが、鹿島を応援する年月が長くなるに「家族」という意味がわかってくるようになった。「うちの子たち」なのだ。その中にはジーコやジョルジーニョのような「お父さん」も入れば本田さんや秋田さんのような「兄貴」もいた。
ヤナギが出ていくことになってわかったことは、私が鹿島が家族だと思っている中心に柳沢敦が常にいたということだった。ヤナギは鹿島アントラーズにとって初めての有名新人だった。全国的に有名な超高校級の選手が新人として入ってくると知った時から、選手権を見に行こうと思った時から、ヤナギは大切な大切なうちの子になったのだ。ヤナギがいたから私は鹿島の家族になっていったのだと思う。そして、いったん家族になってしまうと、たとえ息子に出ていかれてもお母さんは家に残っていなければならない。だから悲しい。
鳥肌がたつほど嬉しいこともあれば、辛いこともあった。でも、常に一緒だった。悲喜こもごものシーズンをイタリアに行っていた時も含めて13シーズン、一緒に過ごした。短いとは言えない年月。人は死ぬ前には自分の人生が走馬灯のように見えるというけれど、ヤナギが選手として育って行った日々とその時々の自分の気持ちが次から次にと甦ってくる。
息子が婿に行ってしまう・・・・縁側で子供の頃からの写真を見ながら、そういう思いに浸ってしまう・・・・。
完璧にさだまさしの世界が出来上がっている。
鹿島のサポーターではないが、息子がいる友人、Yちゃんに言う。
「なんかさー、一足先に、息子を嫁にくれてやるような気分を味わっているような気がするよ。Yちゃんも、YUちゃんを婿にやる時はこんな気持ちになるのかねぇ~」
「・・・・・」
「でもさー、自分の息子だったら、その時に、同じ感情レベルにいるのは自分だけだけど、ヤナギの場合は私と同じような気持ちに陥っている人が、そーだねー、1000人ぐらいはいるかもね。ある意味、心強いよね」
「うん。きっともっといるよ。不思議な子だよね。誰からもものすごく愛されている。なぜあの子だけがあんなに愛されているのかって思うけれど、応援しなくっちゃと思わせる何かがあるんだろうね」
「うん。そうなのよ」と自慢げな私。
今回のことでは、愛しすぎちゃってかえって苦しめてしまった。今はどんな気持ちでいるのだろう。決心したことだから努力をして結果を出していくことしか考えていないだろうと思う。何色のユニを着ていようと大好きなボールを蹴るのは同じだ。
京都を応援することはない。
でも、柳沢敦を応援していく気持ちは変わらない。生で試合を見ることは少なくなるだろうけれど活躍してテレビで見せてくれ。そして、代表に戻るんだ。そうしたら、心置きなくヤナギのチームを応援できる。南アフリカまで応援に行く。
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Comments
Kabuさん
ヤナギが移籍すること、先ほど知りました。相変わらず情報が遅い自分ですみません。行き先は京都なんですねぇ。。。
好きな選手が移籍したとき。私は放出したクラブ(鹿島)が許せなくて(今思えば子供じみた感情であった:苦笑)、応援するクラブも選手と一緒に変更してしまいました。(それが出来たのは、鹿島より近い場所のチームだったからでしょうけど(笑))移籍先チーム側にも、いろいろと問題があったりして、苦労したけど、今ではいい思い出です。
でも、選手を追っかけて応援チームを変えるってのは、限界がありました。最終的には、いまだに「鹿島のサポでした」ていうプロフィールが残っただけ…かも。
それにしても、ひとつのチームだけで選手人生をまっとう出来る人って本当に少ないですね。本田は幸せモノだ。でも、最初のチームってのは原点だから、きっとヤナギも戻ってくるときがあるかもよ?なんて今の時点でいうのはイケナイ発言してしまってスミマセン。
とにかくも、ヤナギのこれからの奮闘と幸運を祈ります。人事を尽くして天命を待つ!
Posted by: CHIDORI | domingo, janeiro 20, 2008 at 10:28 PM
過去形ではなく、戻ってきているのだし現在形で語ろうよ!
(^^;
ヤナギの場合は、放出されたわけではない初めてのケースだからね、ファンとしてもはじめての体験で大変ってことかもね。
Posted by: Kabu | segunda-feira, janeiro 21, 2008 at 08:51 PM