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quarta-feira, 16 de janeiro de 2008

新商品 「悲しみメモリ」

悲しみメモリーの誤字ではない。悲しみをはかる目盛である。

そういうものが売ってないだろうか?

悲しみが目一杯詰まったビンがあって、悲しみが薄まっていくとともに目盛の一番上から減っていく。
一日過ぎたので5ミリ減、今日はご飯が美味しく食べられたから3センチ減、会社が忙しくて泣いている暇がなかったから2センチ減。そうこうしていくうちに、悲しみがどんどん減っていく。ビンを見てみれば、あー、3分の2過ぎたから、後3分の1がんばればいいんだ、この悲しみとも間もなくおさらばだと思うことが出来る。

この目盛のポイントは終着点が見えることだ。終わりが見えれば、どんな悲しいことだってつらいことだってがんばれるだろう。いつ終わるとも知れない悲しみはおそろしい。いったいいつになったら枯れる涙だろうかとか、こんなに泣いていたら笑い皺ならぬ泣き皺が出来ておそろしいことになってしまうとか、ティッシュペーパーの在庫はまだあっただろうかとか、突然、電車の中でハラハラと泣き出して気持ちわるい人になってしまわないだろうかとか・・・・悲しみプラス世の中でまっとうに生きていけないのではないかという恐怖に襲われるなんて許して欲しい。

でも、終着点が見えれば、確実に悲しみが目盛の下の方向へ向かっていることがわかれば、あー、もうちょっと悲しみに浸っていたいなと思うような余裕が出るかもしれない。そんな時はかなしみ銀行に行って悲しみ1センチを引き出してくれば良いのだ。

今日は悲しみどっぷりで1センチ増えてしまったけれど、明日は大きな声で笑ってマイナス5センチだ!目指せ、悲しみの底!

そういうことが計れる「悲しみメモリ」が欲しい。

と言うバカバカしいことをお風呂の中で考えていた。

しかし、人間、20歳も過ぎれば、「悲しみメモリ」は買いに行かなくても心の内に持っているようだ。

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