ファンである
映画監督のクローネンバーグ氏が、「あんたの今までの作品が大好きだったファンが彼は魂をハリウッドに売っちまった・・・」(意訳)と言ってますがインタビューにこんな風に語っていた。
「そいつや、すごいね!長年、そうなればいいなって努力してたんだよ。自分では気がつかないうちに出来たってことだ。ぞくぞくするな(笑)。
まぁ、そうだね、自分にとっては、そういう人は本当のファンではない。そういう人はホラー映画のファンなんだ。本当のクローネンバーグ・ファンではない。もしヴィゴのファンがアラゴルンとしての彼が好きで、それ以外の役柄のヴィゴを好きではないというなら、その人たちは「ロード・オブ・ザ・リング」のファンなんだ。ヴィゴのファンではない。
オートーリズム(訳注:作家理論→映画は監督の個性を反映した創造行為であり、一人の監督の作品にはその監督独自のスタイルがあるとする映画批評理論)という観点からみると、そうだな、たとえば、ある人の感性についていったん素晴らしいと思えば、「この監督は本当に興味深い監督だ。オレは彼がやることならなんだって気になるな」と言い切れる。
その監督がたいした映画を作らなかったとしても、最高の作品ではなかったとしても、それでも、まだ楽しむことが出来る。もし、彼が悪戦苦闘しているようなら、その悪戦苦闘ぶりを見るんだ。それが、本当のファンってものだ」
映画俳優なんて、同じ路線を続けていればマンネリと言われ、違うことにチャレンジすれば失敗だとか、イメージが違うから嫌いとか言われてしまう。「人気」というものが、自分がする仕事の量や質に影響してくる職業って大変だと思う。
でも、そういう職業の人たちのファン業も大変(^^; 浮き沈みが激しいのだ。
それでもファンでいる、応援しているというのが「本当の●●さんのファン」。
スポーツ・ファンにも言えることだよね。
こういうことを言う監督だから、弱いチームばかりを応援しているスポーツ・ファンのヴィゴと気が合うのかもしれない(^^;
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 父の死、そして(2019.01.10)
- 私のママは日本人…パパだったかな?(2018.07.23)
- 夏の終わりに(2016.08.26)
- 罵り言葉や気合い入れ言葉(2016.02.25)
- 自転車レース初観戦(2013.11.02)
Recent Comments