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sábado, 4 de agosto de 2007

ありえない!?

バンビーナさんがここ
こんなことを書いている。

>竹青荘が取り壊されるって残念だなぁ、 

>なんて、

>ホントに何処かにあるような気がするよ。 

>そして、風を切って疾走する走の姿を何処かでみられるような気も・・・

私は三浦しをんさんの「風が強くふいている」を読んでいる時、一緒に予選会に出てタイムを競ったし足がつりそうになりながら箱根を走っていた。
冷静な目でみれば、ありえない話だ。素人軍団が箱根を制す・・・。でも、ありえないことがあると信じさせてしまう三浦さんには脱帽だ。

そして、バンビーナさんが言うようにスポーツは予測不可能なドラマなのだ。それこそ、ありえないことが起こってしまうのがスポーツだ。誰かが止めるだろうと思っていたのにするするとドリブルで駆け抜けてゴールを決めたマラドーナ。そこから打って入るわけがないというシュートを決めたベッカム。不思議な体勢でかかとに当てたボールでゴールネットを揺らしたジーコ。

思わず身近なサッカーの一場面を例にあげてしまったが、サッカーは90分間、ありえない予測不可能なことをし続けて勝利を掴むものだと思う。定石どおりでは勝てない。よほど実力差がない限り勝てない。思えばありえないようなロスタイムの失点(ドーハの悲劇)が私をサッカーへぐぐーーーっと引っ張っていったんだ。

おっと、私のサッカー感の話ではなかった。

私はこの本を読んだ時に感じた気持ちはいったいなんだったんだろうかと考えていた。久しぶりに自分が本の中に入っていったような気がした。それがなぜか?と言う答えみたいなものが、バンビーナさんの感想を読んだ時に見えてきた。

実際にそこで起きているリアルな刻一刻と変化していくスポーツをテレビというか、テレビ界やその他のメディアで働いている人も同罪だが、やたらと予測してヒーローを作りドラマを作る。(今日のオールスター。チラ見をしていたサッカー音痴の母が、今日は、年寄り対若者の試合なのか?と言っていた・・・・)。何のためにそんなことをしているのだろうか?と思う。選手が同じ土俵で戦っている。勝つか負けるかだ。そこから何を感じるか、感じないかは見ている人間とのかかわりだけなのだ。

作り事であるはずの小説の方がリアルで、生中継の方が白々しい。おかしな世の中である。
どちらにしろ、作り手の才能による部分が大きいのか・・・。

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