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domingo, 19 de novembro de 2006

サンドイッチ

サンドイッチ屋さんが出てくる小説を読んでいたらサンドイッチについて書きたくなった。

最近、比較的お気に入りの喫茶店がある。なぜ気に入っているかと言うと、割りと美味しいサンドイッチをお手ごろな価格で食べさせてくれるからだ。それで、今日もサンドイッチ屋さんが出てくるその小説を図書館で借りて、またもや節約しているんだかどうだかわからない行動をする私は、本を持ってその喫茶店に行った。そこで、イギリスパン・トーストのベーコン・エッグを食べながら文中に出てくるハム、きゅうり、たまご、じゃがいものサンドイッチを想像していた。その小説に出てくるサンドイッチ屋さんはテイクアウトだけなのだが、お客さんの顔を見てから作ってくれる。私はここが美味しいサンドイッチ作りのポイントだと思う。

ドトールに始まってアメリカ系、最近ではイタリア系のコーヒーを飲ませる店が続々と私の町にも進出してきている。そういう店では、まず美味しいサンドイッチは食べられない。ドトールは注文をしてから作るのでまだ良い方だと思うけれど、あれはサンドイッチではなくホットドックみたいなものだからちょっと違う。他の店のものは、暖めないものはそのまま冷蔵ケースから出てくるし、暖かいものはほとんど暖め直しだ。

イタリアのバールはどうだっただろうか? ケースに出来合いのものが入っているところがほとんどだけれどビニールには包まっていない。シエナのスタジアムの側の屋台は違った。注文をしてからパンを切り具を挟んでくれた。これはスタジアムで食べたパニーノの中ではベストだった。ドイツでは駅の中にあるような店でも注文してから挟んでいた。スペインのトーストサンドは鉄板でジューっとパンを焼いていた。あー、美味しいものは思い出すだけで夜中なのにおなかがすく。

町の中から喫茶店が消えていくということは、美味しいサンドイッチが食べられなくなっていくということなのだ。今日行った店だっていつまで続くのだろうか。お昼時だというのにお客さんは私を入れて3組4人。床は黒光りしているしテーブルにはタバコの小さな焼け焦げがついていたりして小奇麗からはほど遠い。カウンターの向こうでコーヒーを入れているマスターは決して若くはないように見えた。

喫茶店ばかりだった時にはイタリアみたいに安くて気軽にコーヒーを飲ませてくれるところがあるといいのにと思ったのに、今は喫茶店がなくなっていくのが寂しいと思っているんだから、自分は勝手だなと思う。

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