アメリカ
読みたい本はたいてい貸し出し中なんだよねぇ~。待って借りた本は「アメリカよ、美しく年をとれ」(猿谷 要著)です。こちら。
著者の猿谷氏はアメリカ氏の先生だった。いつかは「自由の国アメリカ」に行きたいと望んでいたので授業は真面目に受けていたが、出来は並だったと思う。人気の授業で少人数の学校では最大の受講生数だったのではないだろうか。習ったことの90%のことは忘れてしまっているが、ひとつだけ、よく覚えていることがある。建国200年だったこと、その年の大統領選挙で民主党のカーター氏が当選したことを先生が希望を持って語っていたことだ。
子供の頃から外国=アメリカと思っていたぐらいに、アメリカの影響を受け、なおかつ「自由の国アメリカ」に憧れていた私だけれど、ベトナム戦争、ウォーターゲート事件と暗い部分がアメリカにあることはわかっていたので、カーター大統領の下でアメリカは私の好きな、あこがれるアメリカに戻るのだろうと漠然と感じていたのだ。
その思いは、4年後に留学先で経験したこと、レーガンの当選、ジョン・レノンの暗殺・・・と簡単に裏切られた。
猿谷氏の長い長いアメリカとのお付き合いに比べると半分ぐらいの年月ではあるけれど、先生が「私のアメリカ心象風景をまとめた」と言うこの本は私の心象風景とだぶるものも多く、肯いたりあらためて驚いたり悲しくなったりとあっと言う間に読み終えてしまった。
アメリカの歴史を振り返る本でもあるけど、読むことで自分を振り返ることにもなった。
時間が経つのは早く人生は短い。
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