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domingo, 22 de outubro de 2006

引退

今日、東京都内では高校サッカー選手権東京都予選のベスト8の試合が行われていた。この大会は高校3年生にとっては負ければそのまま引退、高校生としてのサッカー生活の終わりとなる。私の中学校からの友人の息子にとっても最後になるかもしれない試合だった。相手が強豪ということもあり・・・・終わってしまった。

試合終了と同時にすすり泣きが聞こえてくる応援席。ピッチを引き上げてくる子供たちの顔は涙でゆがんでいる。高校生のサッカーは試合終了後、相手ベンチに一礼、相手応援席にも一礼をしてから自分たちの側に戻ってくる。泣き崩れて動けなくなってしまう子供たち。チームメートに励まされても涙は止まらない。

力が及ばなかったことが悔しいのか、もっとやれたはずだという思いなのか、このチームで6年間やってきたことが終わってしまう悲しさなのか。様々な思いが止まらない涙となってあふれ出てきているのだろう。

見ている方の心も痛い。もう一度、時計を戻して試合前のいい感じの緊張感とすべての準備は出来ているという笑顔の時間に戻りたい。

でも、うらやましくもあった。私はあんなに泣いたことがあっただろうか? 一生懸命打ち込んできたから、まだ心がピュアだから、あそこまで泣けるのだと、汚れちまった大人は思う。彼らにしても、2度とあのように赤子が泣くように涙を流し続けることはないだろうと思う。

子供を支えてきた両親にとっても明日からの生活は変わる。子供のおかげでいい経験をして子供と一緒に育ったと言っていた。ボールを蹴り始めた頃から話をきき、いつまで続くのかなと思っていたら中学、高校と最後までやり遂げた。今日、撮った写真を見ながら、顔つきも変わったけれど、プレーがしっかりサッカーになっていることにあらためて驚いた。中学の頃の写真をひっぱりだしてきて比べてみたらものすごい違いなんだろう。

勝ち負けのサッカーはここで終わりにすると言っているそうだ。プロの選手になるわけではないのだから、残念な気もするけれど、それも良いのかもしれない。ただいつまでも、君の横にはサッカー・ボールがあってほしいな。

両親ほどではないにしても、私もちょっぴりと寂しい気持ちの夜である。

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