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segunda-feira, 17 de julho de 2006

A fan's notes

タイトルはヴィゴのパクリです(^^;

私にとって4度目のワールドカップ体験だったわけですが、それについてどうまとめようかとまだ考え中です。ブログに書くのは手っ取り場合のですが、写真の掲載にあまり自由がないし等など・・・・。今までの3回についてはブログがなかった時代だったのでHPに載せていたわけで、うーん、真面目だったな(^^; こちら

とりあえず、今というかここのところ考えていることです。

決勝戦、途中で寝た。サッカー・ファンとしていかがなものかと自分でも思ってしまったが、延長に入った時点で仕事のことを考えたら、このPK戦まで行ってしまいそうな試合を最後まで見る気が失せた。仕事をフラフラになってやる、もしかするとそれによって他の人に迷惑をかけるかもしれないと考えると、そこまでして見たいという気にならないゲームだった。

ところが、ジダンの頭突きによってワールドカップの決勝戦が「サッカー」という枠を超えて別の意味を持ってしまった。

2002年、あの韓国の応援やら怪しい主審のおかげで、自分の韓国に対する感情やら愛国心と言ったものをイヤでも考えさせられたことに似ている。自分の価値観、世界観を問われていると言うと大げさかもしれないけれど、軽はずみに物を言えない、心の奥にずしんと来る問題だ。

私は、かつて読んだ記事やなんかからディフェンダーと攻撃の選手の間では厳しい心理戦があることは知っていたし、それもサッカーの一部なんだろうとは思っていた。シャツの引っ張り合いとか最初に睨みを効かすというようなことで心理的に優位に立とうとすることだ。でも、言葉による攻撃については深く考えていなかった。Jリーグではあるんだろうか?

今回のことで思い出した。世界のサッカーでは、今までにもそういうことがあった。そして、その都度、「言ったもん勝ち」の判定が下されていたのではないだろうか?言われた言葉にツバはき行為で応じたり暴力に訴えた選手にはレッドカードが出て、何かを言った選手には何も出ない。何か腑に落ちないものを感じていたし、人種差別発言をしたという元選手にはすっきりしないものを感じていた。

そして、又、その繰り返しだったんだろうか?

「暴力はいけない」と言うのは簡単だ。実行することは難しい。簡単であれば世の中から暴力は減っていくだろうしこんなに頻繁に戦争も起きない。本当に難しいことなのだ。でも、言い続けなければいけないことだろう。サッカーの世界においても普通の生活においても暴力は肉体的にも精神的にも人を傷つけるから。

では、言葉の暴力は?
話し言葉の暴力にはどうやって立ち向かえばいいのだろうか?通常であればなんの証拠も残らない言葉。でも、言われた者には深く記憶されていく言葉。

ピッチの上だけではない。自分自身の生活を振り返ってみても言葉の暴力がなかったわけではない。もしかしたら自分が暴力をふるっている側に立っていたこともあるかもしれない。ただ、幸いにも人種差別的なことを言われたこともなく(多少のことはあったと思い出す程度)、家族を侮辱されたこともない。そういう経験のない人間が深く考えもせずに「ジダン選手、暴力はいけません」とは言えない。その立場に立った者にしかわからないことがある。(女性だから女性に対する差別はよくわかるということと同じだ)。差別される側として育った人間にしかわからないことがある。

「ワールドカップの決勝の場であんなことをして」「多くの子供たちが見ているのに」「チームメートに対して悪いと思わないのか」

そんな声も聞かれるけれど、ワールドカップよりサッカーより大切なものがあると思う。人としての尊厳。守らなければならない家族。大切な決勝戦かもしれない。確かにここで優勝するのと負けてしまうのでは天国と地獄ほど差があるだろう。優勝するためにチームが努力を続けてきたはずだ。でも、たかがサッカーだ。人として守るべき誇りや尊厳よりサッカーが大切だとは思えない。

だいたいそもそも、どうしてそういう「口撃」までして勝ちを得なければいけない世界になってしまったんだろう?「正々堂々」「フェアプレー」はどこへ?

サッカーが綺麗ごとだけじゃないのはわかる。人間がやっていることだから。でも、その汚い部分を容認してしまっては終わり。ボール一個をゴールに蹴りこんで勝負を決める単純なスポーツ。言葉で威嚇したり大げさに転んでみたり主審の判定に食ってかかったり、日本ではあまりないけれどPKだPKじゃないと延々と論議したり、そんなことが見たくてサッカーを観戦しているわけじゃない。

ここでサッカーを取り巻くすべての人が言葉による暴力もなくすための努力を始めないと誰もが報われない。

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