いつ終わるのか?
It is fallen to us to defend Jerusalem.
And we have made our preparations as well as they can be made.
None of us took this city from Muslims.
No Muslim, of the great army now coming against us, was born when this city was lost.
We fight over the offence we did not give against those who were not alive to be offended.
What is Jerusalem?
Your holy places lie over the Jewish temple that the Romans pulled down.
The Muslim places of worship lie over yours.
Which is more holy?
The Wall? The Mosque? The Sepulcher?
Who has claim?
No one has claim. All have claim.
We defend this city, not to protect these stones,
but the people living within these walls.
上記は映画「キングダム・オブ・ヘブン」で主人公のバリアンがエルサレムに住む人々に向かって行った演説だ。
演説の主旨は、
今、自分たちが守ろうとしているエルサレムをキリスト教徒がイスラム教徒から奪った時に我々は生まれていなかった。攻めてくるイスラム教徒も生まれてはいなかった。自分たちは先祖のした争いを負わされているのだ。
エルサレムとは何なのか? キリスト教徒はユダヤ寺院の上に聖地を作り、また、ここはイスラム教徒の礼拝場であったこともある。
聖なるものとは何か?誰のものなのか? 誰のものでもない。皆(キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒)のものなのだ。
今、自分たちが守ろうとしているのは、モスクや教会や嘆きの壁ではない。ここに住み人々の命なのだ。
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主旨どころか、セリフより長くなったような気がするけれど・・・・・。
この映画の最後に、十字軍の遠征からほぼ千年、世界は変わっていないという字幕が流れる。
そして、今日、ロンドンで爆弾の爆発があった。
「いつ、こういう争いは終わるのでしょうか?」
遠い遠い昔から繰り返し繰り返し続けていた争い。これを止める方法はないのか?
私は悲観論者じゃない。それでも、テロリストたちが、各国の指導者たちが、これを「何かに対する争い」として考え続けている限りは、争いは終わらないと思う。戦いを仕掛ければ、お互いに「守ろうとするもの」が出てくる。
どうしたら、この悪循環を断ち切ることができるのだろうか?
あの指導者たちに、それを任せることが出来るのだろうか?
映画の中の話とは言え、バリアンはエルサレムというキリスト教徒にとっての聖地を守りきることより、より多くの人々が無地に生きていける道を選び、イスラム教徒にエルサレムを明け渡す。しかし、イスラム教徒と話がつくまでに、多くの人命が双方から失われたのだ。
無事にエルサレムを脱出できるとわかって喜びに沸く市民の背景には累々と屍が続いている。
和平への道が厳しいことがわかる。
現実の世界を見た時に、
どうか、これ以上、犠牲者を出さないで!
世界中のどこかで争いごとで人命が失われる度、その数の石を世界中の人が積み上げていったらどうなるだろうか? 万里の長城もびっくり。町が石があっという間に埋もれてしまうかもしれない。
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