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terça-feira, 22 de março de 2005

自転車

FreestyleCyclingヤナギのことでも自分のことでも行き詰って「うぉ~!!!!」となっていてもしょうがないので(^^;

話題は自転車である!

小説を読んでいる時に話のすじみちとはあまり関係なくいろんなことを思い出したり考えたりすることがある。
この間読んでいた小説に自転車の話が出てきた。主人公は達観した少年だったらしく普通は補助輪をつけた自転車、それから補助輪なしの自転車に進むところ、いきなり補助輪なしで乗る練習をしたと言うのだ。

達観した少女ではなかった私は、ちゃんと補助輪をつけた自転車から載り始めたよなと思い出したのである。でも、たぶん、それは短い期間だったと思う。とにかく、早く大人のように補助輪なしで大きな自転車に乗りたかった。

たぶん、ここから先は誰もが同じ道をたどっていると思う。この間、映画を見に行ったら何の広告か忘れたけれど、お父さんと一緒に補助輪なしの自転車を練習するシーンをやっていた。

「後ろを捕まえているから大丈夫だ、おもいっきり漕ぐんだ!」と親は言って、実は手を離す・・・。

私の場合、住んでいたところの目の前が小学校だったので、たぶん、そこの校庭で練習をした。特に転んだと言う記憶もないんだけど、きっと転んでいるよなぁ~。後ろを持っていたのが父だったか母だったかも忘れた。ただ、補助輪なしで乗れた時の痛快感が残っている。プールで親の手を離して泳げた時と同じだ。

自由な世界! これで自分はどこにでも行ける!わおぉ~!!!である。補助輪のガラガラした音を立てないでいいのだ。かっこよく自転車に乗れるのだ。はやく大きな自転車を買ってくれぇ~(^^;

あらゆる遊びが好きだったが(人形遊びから外でのままごと、探検ごっこ、かんけり、鬼ごっこ、たなばたごっこ←これは他の人にはわからないだろう(^^;)、「今日は自転車で遊ぶね!」は最高の遊びのうちのひとつだった。「早く帰ってらっしゃいよー」と言う声を後に、近所をウロウロすることから始まり、川の近くまで遠出したり(たぶん、今、行ったら近いところだと思うけれど)・・・・。

とにかく世界を征服したような気になっていたに違いない。そして、アレキサンダーの次の野望は、片手離しである。片手を離して自転車をこぐ。親には「そんな危ないことをしてはいけない!」と言われていたと思う。もしかしたら、学校でもいけないと言われていたかもしれない。でも、ダメだと言われるとやってみたくなるのが普通の人間だ。もちろん、やってみた。最初は一瞬フラフラしたけれど、ガシっと足腰に力を入れてバランスを取ってみたら、なーんだ、簡単じゃん!

と片手離しを軽く征服した私であるが、両手離しの世界に挑戦するのをためらっていた。もし、転んだらどうしよう?転んだ理由を聞かれて「両手離し」と言ったら怒られるだろうな・・・。

でも、年上のお兄ちゃんたちはやっているのだ。なんか悔しいじゃないか~。

ある日、いつものように自転車に乗って友人たちと冒険をしていた。その時、なんとなく、出来るような気がしたのだ。こっそりと手を離してみた。ハンドルからほんのちょっとだけ手を離してみる。最初から両手を水平に広げたわけじゃなかった。でも、広げないとバランスが取れない!腕をのばす。

出来た、出来た! わーい、転ばずに進んでいる。やったぁ~!

両手離しが出来たというのは、自転車を補助輪なしでこぐことが出来た喜びとはちょっと違った。やってはいけないこと、ちょっとワルをしてみた隠れた喜びだったように思う。

そこで、この写真である。
この写真を最初に見た時は映画のワンシーンとは知らなかったから、「わー、ヴィゴ、大人なのに両手離しで乗っている~。おもしろ~い」と、大人の不良、ヴィゴにますます惚れこんだのだった。後にこれは映画のワンシーンで、とっても複雑な人格を演じていたと知ったんだけれど、ここで両手を離して自転車に乗るというのはヴィゴのアイディアだったのかな・・・。

自転車にまつわる思い出はつきないのだけれど、運動不足解消のため、駅まで自転車で行くこともやめた私は両手離しどころか、もう何年も自転車に乗っていない。

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